「GROW」という名前の由来
鍼灸院グロウの院名には、坂本康裕さんの治療観そのものが込められている。長年の症状は、実はすべて自分の中に原因があった——患者がそう気づき、院を卒業して真に自立していく。その姿を「GROW・グロウ・成長」という言葉に託した。施術で楽にすることをゴールにしない、という宣言でもある。
坂本さんは「永年の病を治すのは患者様ご自身です」と繰り返し語る。施術家の仕事は、自然の道理に従った正しい施術をし、正しい指導をすること。本人が変わらなければ同じことの繰り返しになる。だからこそ「二人三脚で一緒に治していきましょう」と呼びかけ、患者を受け身のままにしない。
自身の体で確かめた「生理歩行」
この考え方の説得力は、坂本さん自身の経験に支えられている。27歳頃まで約10年、慢性の腰痛と年数回のぎっくり腰に苦しみ、鍼灸から整形外科、カイロプラクティック、AKA、磁力療法、ウェイトトレーニングまで試しても完治しなかった。諦めかけた1990年、構造医学の吉田勧持先生と出会う。その「生理歩行」で腰痛が完治し、幼少期からの喘息やアトピーまで良くなったという。
自分の体で効果を確かめたからこそ、鍼灸院グロウは施術と歩行指導を切り離さない。1984年に明治鍼灸短期大学を卒業し、はり師・きゅう師の免許を取得、往診専門を含む長い臨床を経て、1997年に開業した坂本さんの歩みが、この方針の背景にある。
訪れる人と、迎える体制
鍼灸院グロウを訪れるのは、病院の標準治療では結果が出なかった人が大半だ。痛みやしびれ、内臓の不調を抱え、真から体を治したいと願う人たちである。初回は2時間ほどかけて方針を伝え、通常10,000円のところ物価高騰対策で6,500円(税込)。2回目以降は5,000円だ。
症状によって毎日の施術が必要な人には、状況を見て医師の同意書による保険施術も行う。負担割合に応じて187円から561円。院は住吉区遠里小野町、我孫子前駅から徒歩1分にあり、土曜も午後3時まで開いている。坂本さんは住吉区鍼灸マッサージ師会の会長として、地域の業界にも関わり続けている。



